会津の注文住宅・リフォーム工事の設計、施工、不動産情報|田辺工務店

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屋根

 屋根の屋は住居をさす言葉で、根は下の方を表す言葉。

 建物の一番上にあるのにも関わらず何故「根」と言う字が使われたかと言うと、縄文時代などの古代の竪穴式住居の頃は屋根(外壁と一体化していた)は地面と接していて植物の根のような形だったから「屋根」という表現になったみたいだと、昨日のとある番組でやってました

摂氏と華氏

 どうでも良い話しですが、昨日友達の家に行って温度計を見てたら、℃の目盛り以外に゜Fの目盛りがあって、「この゜Fの目盛りは何?」と聞かれました。

 温度の表現方法として摂氏(セルシウス度)以外に華氏(ファーレンハイト度)という表し方があり、゜Fは華氏で表したときの温度になります。

 天気予報で最低気温や最高気温が0℃という数字を見ると「寒い!」と身構えてしまいますが、摂氏0℃は華氏で表すと32゜Fにもなるので、寒いときは華氏で表してもらえば、「明日の最高気温は32゜Fです。」と言われたら、気持ち的に暖かいような気になるかな?

 ただ暑いときは、摂氏30℃は華氏では86゜Fにもなってしまうので、夏場は逆に気持ち的に熱くなってしまいそうですが

ベストパートナー!

 今日は鉄筋コンクリートについて少々書きたいと思います。

 建築に携わる者であれば知ってて当たり前の事ですが、コンクリートは圧縮に強く引っ張りに弱い。鉄筋は引っ張りに強く圧縮に弱い性質を持っています。

 この二つが合わさり、互いの短所を補い、互いの長所を生かす事で、引張りにも圧縮にも強い材料に変化します。

 ただ、コンクリートの中に沢山の鉄筋を入れれば丈夫になると言う事ではなく、鉄筋と鉄筋の間隔は適度に空ける事によって力を発揮するので、配筋工事が重要になって来ます。

 またコンクリートのアルカリ性が鉄筋を錆から守る重要な役目を果たしています。

 通常は1+1=2ですが、鉄筋とコンクリートにおいては1+1=5になっているような感じですね。このような素晴らしい強度をもった構造なので、木造住宅でも一番重要である基礎には鉄筋コンクリート構造が採用されているわけです。

 今でこそ当たり前の構造ですが、何でもそうですが始めに考えた人は本当に天才だと思います。

 まさしく鉄筋とコンクリートは最高のベストパートナーですね

 自分もいつかは鉄筋コンクリートの関係のようなベストパートナーを見つけようと思います

 

大工さんが使う単位

 今日は大工さんが使っている長さの単位(尺貫法)について説明したいと思います。

 基本は「寸」(すん)で1寸は約3.03cmです。1寸の1/10が1分(ぶ)で1分の1/10(1寸の1/100)が1厘(りん)になります。

 次に良く使うのが「尺」(しゃく)です。1尺は1寸の10倍で1尺は約30.3cmになります。ですので、15寸の場合は1尺5寸となります。でも口で言う時はイチは口に出さずシャクゴスンと言います。ちなみに中国の1尺は約33.3cmになります。

 尺の次に大きい単位としては、「間」(けん)になります。1間は6尺で約181.8cmになります。この1間と言う単位は、おおよそ畳の長い方向の長さと同じです。家の大きさを表現する時などは、間口(横)6間の奥行き(縦)5間と言った感じで表現したりします。

 1間の半分(910mm)を半間(はんげん)といい、プランニングする場合は1マス0.91cm(半間の1/100)四方のグリッドを基準に図面を書いていきます。

  • 1厘(りん)=0.303mm(1寸の1/100)
  • 1分(ぶ9=3.03mm(1寸の1/10)
  • 1寸(すん)=3.03cm
  • 1尺(しゃく)=30.3cm(1寸の10倍)
  • 1間(けん)=1.818m(6尺)

                                                   

 初めて現場に出てた頃は、メートル法しか知らなかった自分には、尺やら寸やらと言われても訳が分かりませんでした

 大分慣れた今でも尺やら寸で言われても想像しにくいので、頭の中で×3で大体のmに直してから考えてます

日本三大美林

 秋田杉、青森ヒバ、木曽ヒノキの事を日本三大美林と言います。

秋田杉の特徴としては、節がない、木目が細かく美しい、年輪が均一等

青森ヒバの特徴としては、ダニ・蚊などの害虫を寄せ付けない、木目が細かく美しい、アトピーを防ぐ等

木曽ヒノキの特徴としては、特有の芳香、腐朽しにくい、堅牢だけど工作はし易い等

 これらの三大美林の内、秋田杉、木曽ヒノキは乱伐による減少のため、ほとんど市場に出回らなくなってしまいました

 我社の倉庫にも木曽ヒノキの材料が少しだけ残っているのですが、本当にいい匂いがします

 いつかはこれらの高級材料をふんだんに使った家を建ててみたいものです

羽目を外す

 羽目とは実(サネ)と呼ばれる凹凸を繋ぎ合わせて、重ねずに板をまっすぐに並べて張ることをいいます。

 実によって固定されてる(普通、まっすぐな)状態から、実を外し自由な(異常な、曲がった)状態になる事を、「羽目を外す」といいます。

 何事もそうですが、度を過ぎないようにする事が肝心ですね

本音と建前

 よく言ってることと、やってることが違う人の事を、あの人は「本音と建て前」が違うと使われますが、「建て前」とは柱や棟、梁などを組み立てることをいいます。

 本来、気持ち(本音)と身体(建て前)は同じはずですが、それが違っていると「本音と建て前が違う」ということになりま す。

三種の神器!

 現在はあまり言われなくなりましたが、大工さんの三種の神器というものがあり、曲尺(さしがね)、墨壷、チョウナの三つを三種の神器と言っていました。

 今現在でも曲尺、墨壷は大工さんにとっては必需品ですが、チョウナは最近では神社仏閣を建築するときのセレモニーの飾りとして見かける程度になってしまいました。チョウナはくわの様な形をした道具で、木肌を荒削りする時に使われてました。

 時代が変わり、使う道具は変化したとしても大工職人にとって道具は命です。腕の良い大工さんは間違いなく道具を大切に扱っているはずなので、現場に行ったら観察してみて下さい。

 

 ちなみに僕の三種の神器は車とテレビとパソコンです皆様にとっての三種の神器は何でしょうか?

束の間

 「短い時間」、「少しの時間」を表す言葉として、「束の間」という言葉があります。束とは短い柱を意味し(主に小屋裏に使う小屋束、床下に使う床束)、小屋束などは短いものでは10cmもないような物もあります。そこで、束のように短い時間という意味で「束の間」という言葉ができたみたいです。

いの一番

 最近では使ってる人を見ませんが、真っ先にという意味の言葉で「いの一番」という言葉があります。
 建物には多くの柱を使うのですが、柱や梁の位置を示すのに番付け(横にいろはにほへと・・・・・縦に壱弐参四・・・・・)を付けます。

 その横と縦で一番最初に交わるのが「い」の「一」番になります。

 ちなみに、いろは言葉は「いろはにほへと ちりぬるを. わかよたれそ つねならむ. うゐのおくやま けふこえて. あさきゆめみし ゑひもせすん」です。

 今着工中のアパートは横に長いため横の番付けが「こ」まで行きました。「こ」まで行くことは滅多にないため、建て方の時は見慣れない番付に大工さんも悪戦苦闘してました。