匠のポスト
大事なお客様に頼まれていた、「世界に一つだけのポスト!」がようやく完成しました
足の先から頭まの天辺まで全て檜(無節)で、この写真では解りづらいですが上から見ると六角形になってます
原案だけは大工さんに口頭で伝えて、大工さんがかなり苦心して造ってくれました
口で言うのは簡単ですが、図面も無しに自分が口で言った以上の物に具現化してくれた大工さんはやっぱり凄い
それでも大工さん曰く、「屋根に反りを入れようと思ったんだけど・・・・」と
郵便物の取り出し口はこんな感じで、
開けるとこんな感じです
そして今日の午前中にお客様の家に設置
入れられた郵便物には檜の良い香りが付きますよ
旦那様にも奥様にも凄く喜んでもらえたので、大工さんが苦心した甲斐があったんじゃないかなと思います
正直、「世界に一つだけのポストを!」と頼まれた時は、自分にはちょっと荷が重かったですが、大工さんが腕によりをかけて匠の技を駆使し、そう簡単には真似できないポストに仕上がった自信はあります(まぁポストにここまで手をかける人も居ないと思いますが)
玄関の一番目立つ所に置かせていただいてるので、来客した人に「何じゃこりゃ」って思っていただければ、成功ですね
ただ、郵便物を入れに来る人がポストと認識できるかがちょっと心配です
亡き親父には良く、「お客様を感動させられる仕事をしろ!」って言われてましたが、少しは感動してもらえたかなぁ
亡くなる前までどんなポストを造ろうかと考えてた親父だったので、親父だったらもっと手の込んだポストを大工さんに造らせたんじゃないかなと思ったりもしちゃいます
天国から、「あぁぁぁぁ俺ならもう少しかっこいいポストを造らせたのに!」って親父の声が聞こえてきそう・・・・・
そう言えば、ポストを造った大工さんとお客様と4人でお茶を飲みながら話していた時に、大工さんが「俺が死んでも、このポストは残りますから!」ってお客様に言ってました
自分もいつかそんなかっこいい台詞を言ってみたいものです
最後に、去年の食器棚に続き、匠らしい物を造る機会を下さったO様、誠にありがとうございました