会津の注文住宅・リフォーム工事の設計、施工、不動産情報|田辺工務店

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動じない

 今だから書きますが、4年ほど前に会社がお金でピンチになった時に、心配になって仕事が終わった後に親父の所に行き、涅槃像のかっこしてテレビを見ていた親父に、「会社大丈夫なのか?」って聞いたら、「心配すんな。。。金がねぇだけだ。。。命までは持っていかれねぇから。。。」と、涅槃像のかっこで鼻をほじりながら言い放ちました。

 すかさず、「金がなかったら危ないだろ!!」って突っ込みを入れましたが、「大丈夫だ。。。何とかすっから。。。」と、

 まぁ何とかそのピンチを乗り越えられたから今こうしてブログを書いていられる訳ですが。

 内心はどうだったのか親父が亡くなってしまった今となっては知る由もありませんが、今社長と言う同じ立場になってみて、動揺していることを社員にさとられまいとするのは当然の振る舞いだったんだなと。

 思えば死に直面したなかで、「死ぬのは怖くないのか?」って聞いたら、「どうせ人間1回は死ぬんだ。。。ちょっと予定より早くなっただけだ。。。」と、うろたえた姿は一度も見せませんでした。

 ただ余命宣告された直後は、立ち直るまで少々時間がかかった程度で。

 涅槃像と言えば、去年の大震災の後、心配して親父が住んでる実家へ行き、親父とテレビを見ている時に大きな余震が来て、自分がうろたえてたのにも関わらず、涅槃像のかっこでテレビを見たまま微動だにしなかった親父に、「余震怖くないのかよ!?」って聞いたら、「だって俺、末期癌だもぉぉぉぉぉぉん」と。

 鬼瓦みたいな顔で、お世辞にもかっこいい顔じゃありませんでしたが、老若男女問わずにモテた本当にかっこいい親父でした

 

 もし輪廻転生があるとして、今世で会った人の中で、一人だけもう一度来世で会える人を選べるとするなら、即答で田邊光一!と答えます